意匠の国際分類を定めるロカルノ協定で定められた国際分類をいい、主に先行意匠調査に用いられる。我が国は、ハーグ協定のジュネーブ改正協定への加盟に先立ち、2014年9月24日にロカルノ協定に加盟した。
ロカルノ協定の加盟国は、自国が刊行する意匠公報等にロカルノ分類を記載することが義務付けられているが、ロカルノ分類には、付与定義のルールが定められておらず、各国で分類付与の精度が一定でないこともあり、ロカルノ分類を利用した先行意匠調査は効率が悪いという問題が指摘されている。
現に、我が国における先行意匠調査においても、物品をより細かく分類した日本意匠分類を使用するのが一般的である。
近年の製品市場のグローバル化の拡大によって、ロカルノ分類による外国意匠公報の調査機会が増加しているため、今後のロカルノ分類の利便性の向上が期待される。
尚、ハーグ協定に基づく国際出願は、1出願に複数の意匠(最大100までの意匠)を含めることができるが、ロカルノ分類上同一の類に属する意匠であることが条件である。