知財用語集GLOSSARY

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上位概念

  • 特許法

上位概念とは、同族的もしくは同類的事項を集めて総括した概念、または、ある共通する性質に基づいて複数の事項を総括した概念をいう。上位概念の対義語を下位概念という。

一般に、上位概念は、下位概念に比べて抽象的な概念であり、特許請求の範囲において上位概念であるとは、下位概念の発明よりも広い技術的範囲を意味する。

 

壁材や樋,屋根材に対する上位概念をあらわす用語としては、例えば「建築材料」が挙げられる。また、鉛筆,シャープペンシル,消しゴムに対する上位概念をあらわす用語としては、「筆記用具」が挙げられ、さらなる上位概念として「文房具」が挙げられる。例えば、ノリ,セロハンテープは、「筆記用具」ではないが、「文房具」には含まれるからである。

 

特許請求の範囲については、上位概念化をすることで権利範囲を広くすることができるが、むやみに上位概念化をすると先行技術を含んでしまい、権利化が難しくなる。