願書に添付する図面等のうち、物品の形態を特定するために必要な図のこと。意匠の構成要素のみを描いた図。一組の六面図、断面図、拡大図、斜視図などがある。
一般には、線図を用いることが多いが、線図の代わりに写真やコンピュータ・グラフィックス(CG)を用いてもよい。特に、流線形の意匠を表す場合には、CGの方が形状が明確になりやすい。また、実務上は細線を稜線として用いて流線形を表現することがある。
なお、必要図には、不整合な箇所があってはならないが、製品の製作図ほどの正確性は必要とされない。また、設計図のようにボルト孔等を細かく記入したような図面では、意匠登録の要件を満たしている場合であっても、意匠の要部が分かりにくくなり、その結果、権利範囲が狭く解釈される場合がある。