平成29年(ネ)第10065号 著作権確認等請求控訴事件:音楽の著作物
事件番号等
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平成29年(ネ)第10065号 著作権確認等請求控訴事件
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裁判年月日
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平成29年10月26日
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担当裁判所
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知的財産高等裁判所(第2部)
(原審・東京地方裁判所平成28年(ワ)第9780号)
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権利種別
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著作権(音楽の著作物「高円寺ラブサイン」「幸せもう一度」)
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訴訟類型
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民事訴訟
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結果
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控訴棄却
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趣旨
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- 原判決を取り消す。
- (1)主位的請求
被控訴人は,控訴人に対し,原判決別紙作品目録記載1(1)~2(2)の各作品について,控訴人が著作権(著作権法上の著作者としての複製権,演奏権,公衆送信権等,譲渡権,貸与権,編曲権及び二次的著作物の利用に関する原著作者の権利)を有することを確認する。
(2)予備的請求1
被控訴人は,控訴人に対し,580万9650円及びこれに対する平成28年4月15日から支払済みまで年6分の割合による金員を支払え。
(3)予備的請求2
被控訴人は,控訴人に対し,580万9650円及びこれに対する平成28年4月15日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。
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争点
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- 被告は,原告との間で,本件CDの制作を内容とする契約(以下「本件CD制作契約」という。)を締結するに際して,本件著作権を原告に取得させる旨を約したか(争点1)
- 被告が本件著作権を原告に取得させる義務は,被告の責めに帰すべき事由により履行不能となったか(争点2)
- 被告が,原告に本件著作権を取得できると誤信させた上で本件CD制作契約を締結したことが,原告に対する不法行為に当たるか(争点3)
- 被告が,著作権信託契約の仕組みを説明しなかったことが,原告に対する不法行為に当たるか(争点4)
- 被告が,JASRACに本件作品届を提出し,この事実を原告に秘していたことが,原告に対する不法行為に当たるか(争点5)
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裁判所の判断
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- 以上によると,その余の争点につき検討するまでもなく,控訴人の請求は,いずれも理由がなく,同旨の原判決は相当であって,本件控訴は理由がないから,これを棄却するとともに,控訴人が当審で追加した請求を棄却する
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キーワード
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著作権信託契約/債務不履行/不法行為(欺罔行為)/レコード製作者
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判決文