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知財裁判例速報

平成２８年（行ケ）第１００２３号　審決取消請求事件

  • 2017/01/16
  • 知財裁判例速報

事件番号等

平成２８年（行ケ）第１００２３号　審決取消請求事件

裁判年月日

平成２８年１２月２６日

担当裁判所

知的財産高等裁判所（第２部）

権利種別

特許権（「インテリジェント・パワー・マネジメントを提供するための方法および装置」）

訴訟類型

行政訴訟（拒絶）

結果

審決取消

趣旨

１ 特許庁が不服２０１４－２２３７１号事件について平成２７年９月７日にした審決を取り消す。

２ 訴訟費用は被告の負担とする。

取消事由

１ 取消事由１（手続違背）

２ 取消事由２（引用発明の認定の誤り）

３ 取消事由３（相違点の判断の誤り）

裁判所の判断

・原告主張の取消事由２は，理由がある。

・以上によれば，取消事由１及び３について判断するまでもなく，審決は違法なものとして取り消されるべきであり，原告の請求は理由がある。

・原告の請求を認容する。

キーワード

進歩性（引用発明の認定）／手続違背

取消事由について

実務上役立つと思われる点を、以下の通り判決文より抜粋する。

　

  引用発明が「アプリケーションプログラムのタイプに対応する動作モードを決定し，前記動作モードに応答して，・・・中央演算処理装置１２を動作させる」構成を有するとした審決の認定には誤りがあり，これに起因して，審決は，「アプリケーション・プログラムのタイプに対応する動作モードを決定し，前記動作モードに応答して，・・・回路を動作させる」点を一致点として過大に認定し，相違点として看過した結果，この点に対する判断をしておらず，結論に影響を及ぼす違法があるものと認められる。 したがって，原告主張の取消事由２は，理由がある。


 

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